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三遠ネオフェニックス

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【ゲームレポート】9/3 vsA東京(豊川市総合体育館)

■試合結果

三遠 ●75-86○ A東京

1Q 15-24

2Q 20-17

3Q 24-24

4Q 16-21

■主なスタッツ

#73 田渡修人 18PTS

#2 ロバート・ドジャー 14PTS 6RBD

#45 鹿野洵生 11PTS 5RBD 4AST

#5 オルー・アシャオル 10PTS 16RBD 3AST

■観客数  1,051人

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 クラブ名も新たにBリーグのスタートを切った三遠ネオフェニックス(以下、フェニックス)。新体制となって初めての試合、プレシーズンゲームが豊川市総合体育館で行われた。対戦相手は、B1・東地区に所属するアルバルク東京(以下、A東京)。昨季、NBLレギュラーシーズンを最高勝率で首位通過した強豪クラブだ。Bリーグ開幕に向け、日本代表ビッグマンの竹内譲次や元NBA所属のディアンテ・ギャレットなど実績ある選手6名を補強し、さらに選手層を厚くしたが、今ゲームでは、オフェンスの起点となる田中大貴や竹内らを欠く布陣となった。我がフェニックスも、インサイドの雄、太田敦也が日本代表に選出され不在、キャプテン岡田慎吾と新加入のリチャード・ロビーもベンチを温めることとなり、両クラブ、主力不在の中での対戦となった。

 フェニックスとしての最初のスコアは新加入の鈴木達也。鈴木らしいスピードに乗ったショットが先陣を切る。今季「組織的な守備からの速い攻撃」を掲げるフェニックスは、夏の練習の成果を発揮するように脚を使ったプレッシャーディフェンスを展開。サイズ、得点力ともに勝るA東京をタフショットに導くなど効果的な守備で魅せる。対するA東京もアグレッシブなディフェンスが持ち味。第1Q半ばまで拮抗した勝負で会場を沸かせる。しかし、その後A東京に連続得点を許し、焦りからかミスを連発。川満寿史の2本目の3Pシュート、ロバート・ドジャーの積極的アタックでリズムを取り戻すも、点差は広がり、9点ビハインドで第1Qを終える。

 第2Q、A東京はダブルチームを果敢に仕掛けるなどディフェンスがさらにエネルギッシュに。対してフェニックスは、持ち味の「速いバスケ」が本領を発揮。人とボールをめまぐるしく動かし、相手に的を絞らせない内外のシュートで主導権を握る。そんな積極的プレーにA東京はファウルを量産。6分28秒を残してチームファウルが5つとなり、フェニックスは加点のチャンスを得る。ディフェンスにおいても、サイズは決して大きくないが、スピードを併せ持つハードディフェンスでA東京に得点させない時間帯を作る。その間に、田渡修人が2本の3Pシュートを、オルーとロバートがペイントエリアを制し、残り2分48秒で2点差まで詰め寄る。その後も積極的な攻守で逆転を狙うが、リバウンドの反応が遅れたり、イージーショットを落としたりとペースを掴み切れず、35-41で折り返す。

 第3Qは、両クラブの持ち味が一層冴え、一進一退の攻防が続く展開に。序盤はA東京が3Pシュートなどでリズムを掴むが、中盤、鹿野洵生や田渡、オルーが起点となってフェニックスが得点を重ねていく。残り4分10秒に並里が交替で入ると、速いパス回しでオフェンスが展開。太田が不在の中、日本人選手の高さを担った田渡と鹿野がハッスルし、残り3分14秒で52-55に。そして、残り2分35秒、並里が完璧なシュートタッチから3Pシュートを沈めて同点に追いつくと会場の熱気も最高潮に。ただ、両クラブともファウルを重ねており、その後もリバウンドやルーズボール争いから笛の音は止まず、フリースローが明暗を分ける展開に。フリースローを確実に決めるA東京に対し、チャンスを生かしきれないフェニックスは徐々にリードを許し、6点差変わらず第3Qを終える。

 第4Q、A東京・ギャレットの連続ポイントやネイミックのダンクにロバートが応戦するも、A東京の強固なディフェンスを前に攻めあぐね、逆にフェニックスはファウルを重ねてしまう。しかし、14点差をつけられて迎えたオフィシャルタイムアウト明け、再びフェニックスの攻守にパワーが戻る。鈴木が_トップスピードに乗ったレイアップで加点すると、田渡と鹿野がディフェンスで奮起。ロバートがファウルアウトになるも、外国人1人となったオルーが4Qだけで6リバウンド(トータル16)とハードワークをこなし、粘り強さを見せた。終盤に田渡が3Pシュートを2本沈め巻き返しを図るが、A東京・ギャレットが冷静に仕事をしタイムアップ。点差は縮まらず75-86で敗戦した。

 他クラブと比べ高さで劣るフェニックスは、組織力と速さでその点をカバーするバスケットをめざす。今ゲームでは、速さと積極的ディフェンスが奏功した場面も多く見られたが、太田や岡田が不在とあって、ピック&ロールへの予測や対応が遅れたり、リバウンドへの反応が悪かったりと身長差の部分での課題も多く残った。ただ、新加入の日本人選手、鈴木と鹿野がファイトあふれるプレーで存在感を示したことは、開幕に向けての好材料と言えるだろう。

 

藤田HCコメント

「シンプルにディフェンスとリバウンドの質を高くしようとゲームに入りました。結果として、総合的にディフェンスはよかったと思いますが、あまい守りで3Pを決められたり、オフェンスリバウンドを取られすぎたりと課題は多い。練習を繰り返してステップバイステップで成長していきたい」

 

鹿野洵生選手コメント

「アツさん(太田)と慎吾さん(岡田)がいない中でポジションをサイズアップして挑まなければならず難しいゲームではありましたが、2Qと3Qは僕らのバスケットができていたのではないかと思います。ただ、全体を通して、判断が遅かったり、リバウンドに絡めていなかったりと反省点は山ほど。もっと意識を高めて練習します」

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