琉球クーリーのインサイドで先制されるも、フェニックスはラベナの力強いドライブで返す。オフェンスリバウンドを連続して奪われ、セカンドチャンスから得点を許すと琉球のペースとなる。ラベナが激しいディフェンス、ボールプッシュとオールラウンドな活躍を見せ、食らいつく。インサイドが手薄なフェニックスは変則なゾーンディフェンスで琉球に的を絞らせない。その後は琉球に確率よく3ポイントを決められ、オフェンスでもミスが多くなったフェニックスが13-25と12点ビハインドで1Q終了。
ラベナの3ポイントで先制すると、ハントのセカンドチャンスからの得点でフェニックスが流れを掴む。更にラベナの巧みなドライブ、ハントが得点を決め、7点差とした所で琉球のタイムアウト。ミリェノヴィッチ、岡田の3ポイントも決まり4点差に詰め寄り、オフィシャルタイムアウト。フェニックスの変速ゾーンディフェンスに対し、琉球が連続して3ポイントを決め流れを押し戻す。オフェンスリバウンドからセカンドチャンスで得点されたフェニックスが33-48とリードされて、前半終了。
フェニックスはスティールからミリェノヴィッチのカウントワンショット、津屋のアグレッシブなアタック、速攻からの得点で10点差に詰め寄る。更にミリェノヴィッチの得点で8点差とするもエバンスの得点、速い展開から3ポイントも入れられ、18点差となる。ハントの連続得点で粘りを見せるもセカンドチャンスから得点され、点差を広げられる。高確率で3ポイントを決められたフェニックスが58-83と25点ビハインドで3Q終了。
フェニックスは鈴木のアタックで先制するも、琉球に3ポイントを連続で決められ、点差を広げられる。ラベナがアタックから粘り強くリングにねじ込み、意地を見せる。激しいディフェンスからリバウンドを取り、速攻で得点するも、又も琉球の3ポイントが高確率で決まり厳しい展開となる。最後まで琉球の猛攻を止められず、71-110で敗戦となった。
ヘッドコーチ コメント
ブラニスラフ・ヴィチェンティッチ
今日は琉球さんが相手でしたが、リーグの中でもベストなチームの1つだと思っています。
その中で自分たちのチームは2人スターティング5の選手、川嶋勇人選手とステヴァン・イェロヴァツ選手が居ない状態で非常に厳しい状態ではありました。
ただ、その中でもしっかり自分たちのゲームプランがあってトライをしました。特にディフェンスの部分、色々なディフェンスを混ぜながら今日の試合にトライしたのですが、最初の15分くらいしか機能しなかったと思っています。
先ほど言った15分という時間帯は何とかディフェンスに集中して取り組んだのですが、その後は集中力、ディフェンスの機能しない部分が目立ってしまいました。
前半を終えて琉球さんが15点リードをしている状態でしたので、後半またディフェンスを変えて何とかその点差を縮めていこうとトライしました。
ただ、リバウンドの部分で試合を通してコントロールが出来なかった部分、それから今日琉球さんのシューティングパーセンテージがかなり良くて、試合が終わった時には3ポイントを19本決められて、2ポイントも3ポイントも50%以上の確率で決められてしまった部分が敗因だと思っています。
選手コメント
サーディ・ラベナ
(復帰戦を終えて率直な感想を)
まずは戻ってこれて本当に嬉しく思っています。
今チームとしてトライしていることは、「1つになること」が目標だと思っています。この先も厳しい状況なのですが、今いるメンバーで残り11ゲームをしっかり戦って、それらの試合を全部勝つつもりでやっていきたいと思います。
(3か月ぶりの試合ということで体力面でハードだったと思います。その中で3日後に迫ったホームゲームに向けて)
もちろん自分も疲労はあるんですけど、それは他のチームメイトも含めて全員がそういう状態だと思います。ゲームを見ても色々と(体を)ヒットされたりだとか非常に難しい場面だとかありますが、Bリーグのスケジュールというのはどんどん試合がやってきます。そういった中でもチームとして1つになることでそれらも乗り越えていけると思っていますので、先ほども言いましたがまずはそこを頑張ってチームとしてやっていければと思っています。
(日本中のバスケットボールファン、フィリピン中のファン、世界中のファンがラベナ選手に注目しています。難しい試合が続いていますがファンに向けて一言お願いします)
フィリピンのコミュニティの方だけではなく日本のファンの皆さん、それからサポートしてくださっている皆さんに本当に感謝しています。これからもチャレンジをし続けて戦っていきますので、引き続きフェニックスのサポートをしていただきたいと思っています。
残りの試合で全員がベストを尽くして戦っていきますので、応援よろしくお願いします。