フェニックスはハントのレイアップ、大阪は速い展開から得点し、点数を奪い合う。激しいディフェンスから大阪のターンオーバーを誘い、オフェンスでもP&Rから効率よく得点する。対する大阪は帰化選手のブラウンを中心に得点を重ね、シーソーゲームとなる。シュートが入らず重い展開になるも、ハントのインサイド、イェロヴァツの3ポイントで流れを掴み、寺園のブザービーターで19-15と4点リードして1Q終了。
序盤から大阪の連続得点で一気に逆転を許し、フェニックスのタイムアウト。フェニックスはノーマークシュートが入らず、我慢の展開となる。鈴木の3ポイントで得点すると、川嶋のカウントワンショットで逆転する。大阪はブラウンを中心に得点を重ねる。大阪はフェニックスのゾーンディフェンスに対し、ニュービルが3ポイントを決め、更にスタツのインサイドで6点リードする。フェニックスはP&Rから鈴木の3ポイント、ハントのインサイドと多彩なオフェンスで得点するも、シュートが入らず思い展開となり34-38と4点ビハインドで前半終了。
フェニックスは鈴木のスティールから速攻で先制、岡田の3ポイント、川嶋のスティールからレイアップで一気に逆転に成功する。大阪はニュービルが個人技から3ポイントを決め、流れを渡さない。フェニックスが鈴木のアシストからイェロヴァツが3ポイントを決めれば、大阪は好調なニュービルのステップバック3ポイントシュートで入れ返し、競った展開に。大阪はブラウンの連続得点、ニュービル、ハレルソンの3ポイントで一気に点差を広げ17点差とする。何とか点差を縮めたいフェニックスは終盤にゾーンディフェンスから速い展開に持ち込み、11点差ビハインドで最終クォーターへ。
フェニックスは太田の得点で先制、ネナドの得点でいい流れを作る。どちらにもいかない流れの中、激しいディフェンスからハントのカウントワンショット、イェロヴァツのインサイド、速攻からの得点で一気に5点差に詰め寄る。大阪はブラウンの得点で応戦し、お互いに一歩も引かない拮抗した展開となる。ここで流れを掴んだのは大阪。ニュービルの個人技から連続して連続3ポイントを決め、8点差とされ、フェニックスのタイムアウト。激しいディフェンスから速攻、イェロヴァツの3ポイント、フリースローで粘りを見せるも、最後まで大阪の個の力を止められず、91-98と7点差で敗戦となった。
ヘッドコーチ コメント
ブラニスラフ・ヴィチェンティッチ
今日の試合は、大阪さん相手にどこまでタフに戦えるか自分たちにとっては良い試金石になると思っていました。
大阪さんの方は最後のチャンピオンシップをかけて戦っているチームですので、この試合に向けてしっかりと自分たちのゲームプランを作っていきました。
前半に関してはディフェンス面でもオフェンス面でも自分たちがやりたい形でプレーが出来たと思っています。
特に大阪さんの方に何本かタフショットを決められてしまった部分もあったんですけれども、前半だけを振り返るとかなりコントロールを出来た状態でプレーが出来たのかなと思っています。
両チームにとっても大事だったのですが、このゲームの鍵になったのは第3Qでした。
第3Qで自分たちがやられてしまった得点は32点です。前半に比べるとディフェンスがとてもソフトになってしまったという風に思っています。
特に大阪さんのような良いチームと戦うためには、この1Qで32得点やられてしまうということを出来るだけ減らしていくことが大事になります。これは今後の課題になると思っています。
4Qについてはディフェンスで良い部分がありました。スティールから何本かファストブレイクが出せた部分もありました。 相手に28得点を取られてしまったのですが、残り2分を切ってからはこちらもファールゲームを選択した部分もありましたので、そのフリースローの得点もあったと思います。
第4Q全体を振り返ってみると、ディフェンス、オフェンス両方とも悪くは無かったと思っています。ただ、こういうゲームに勝つためには小さなこと、特にゲーム中あったことはフリースローのミスだとかそういう部分を無くしていかないと大阪さんのようなチームには勝てないという風に思っています。
もう一つ課題なのが、4Qだけで5本オフェンスリバウンドを取られてしまっています。これはかなり多すぎる数字ですので、こういう部分を改善していければワンポゼッションゲームにもなったのではないかと思います。
最後に大阪さんは今日のゲームを勝利しましたのでしっかりと称えたいと思います。
それと同時に自分たちもコート上に出て、かなり良い形でプレーしている部分もありますので、チームとしてしっかりと成長していると感じています。自分たちのプレーヤーも称えたいと思います。
選手コメント
カイル・ハント
この試合向けて準備をしてきた中で、チーム全員の姿勢や努力は良かったと思います。
もちろんゲームの中で直していかなければならない細かいミスというのはあるんですけれども、ただコート上で見せたプレーというのは非常に良かった部分もあると思うので、まずはそういうプレーを続けていく事が必要だと思います。
(30分以上のプレータイムのなか、第1Qから最終Qまでアグレッシブなプレーが印象的でした)
もちろんコート上ではチームメイトを出来る限り助けたい、そういったモチベーションもありましたし、自分としてはゲームに勝つということが一番のモチベーションになっているので、そういうことを常に考えながらプレーしました。
もちろんディフェンス面でのミスというのも幾つかはあったんですけども、特に第4Qはチームとして凄く良いプレーが出来ていたと思います。
(週末にはホームゲームでブースターがカイルのエナジー溢れるダンクを待っています)
しっかり休めるときに休んで週末に向けて秋田へのアジャストメントをしていきたいと思います。ダンクはもちろん毎試合狙っていますが、まずはチームを助けるために出来るプレーというのを心掛けてやっていくので、週末に向けてしっかりと準備していきたいと思います。
鈴木 空
(プロとしてB1リーグでベンチ入りした感想は?)
いつも練習のみだったので、間近でベンチからチームメイトを見て、迫力も緊張感も全然違いましたし、そういったことを感じられて良い経験になったと思います。
(いつでも行ける準備は?)
出来ていました。
(今日の試合出場は叶いませんでしたが、週末は地元豊橋でのホームゲームです)
豊橋はホームなので、地元のファンの皆さんの前でプレーしている姿を見せられるように、しっかり最高の準備をして秋田戦に臨みたいと思います。