フェニックスはイェロヴァツのインサイドにボールを集め得点を重ねる。京都もハーパーのインサイドの得点で応戦するも、川嶋の2本のスティールから速攻に繋げフェニックスがいい流れを作る。ライスの3ポイント、個人技で京都に逆転を許し、リードを広げられる。シュートが入らず重い展開になるも、このクォーター3本目となる川嶋のスティールで流れを追し戻し16-21と5点ビハインドで1Q終了。
ハーパーのタフな3ポイント、ライスのドライブからのカウントワンショット、寺嶋の3ポイントで京都が一気に14点差に広げ、フェニックスのタイムアウト。フェニックスは鈴木、イェロヴァツの3ポイントで追い上げを図るも、好調ハーパーに3ポイントを返され、なかなか点差を縮められない。フェニックスにターンオーバーも出て、京都が勢いに乗り、15点差となる。前半にオフェンスリバウンドを8本取られ、速い展開に持ち込めなかったフェニックスが15点ビハインドで前半終了。
激しいディフェンスから速攻とフェニックスが先制するも、京都はハーパー、ライスの個人技で得点を重ね流れを渡さない。フェニックスはミリェノヴィッチの華麗なアシスト、得点で11点差に追い上げる。畳み掛けたいフェニックスだったが、京都のハーパー、ライスの個人技を止められず、オフェンスリバウンドも取られて点差を縮めることが出来ない。鈴木の3ポイントで追い上げたフェニックスが51-63として最終クォーターへ。
京都の3ポイント、インサイドで先制され17点差とされた所でフェニックスのタイムアウト。これ以上点差を離される訳にはいかないフェニックスだったが、逆に3ポイントを決められてしまう。フェニックスは2-3ゾーンから速い展開に持ち込み流れを掴み12点差に詰め寄る。後がなくなったフェニックスは、イェロヴァツのドライブ、川嶋のスティールからの速攻で追い上げを見せる。激しいディフェンスから速攻の得点で10点差に詰め寄り粘りを見せるも、最後までハーパー、ライスの得点を抑えることが出来ず72-85で敗退となった。
ヘッドコーチ コメント
ブラニスラフ・ヴィチェンティッチ
まずゲーム前に京都さんのキープレーヤーであるサイモン選手がプレーしないという情報が入ってきました。
この情報と言うのが自分たちのチームにとっては、かなり影響したと思っています。ゲーム前もコーチ陣の中では(サイモン選手は)居る前提で考えていましたし、精神的にかなり自分たちのプレーヤーたちにとって影響してしまったと思っています。
前半、特に第2Qの部分を振り返ってみると、自分たちのチームは全くエナジーが無い状態でした。特にオフェンスリバウンドを京都さんに取られセカンドチャンスをやられてしまいました。
オフェンスの部分に関しても自分たちのやりたいペースが出来ずに遅い展開になってしまいました。練習で出来ている自分たちのオフェンスというものが全く出来ていない状況でした。
後半の部分を振り返ってみると、何とかディフェンスを変えて変化を加えていきたいという風にやったのですが、そこの部分でもやはりエナジーが足りずテンポアップすることが出来ませんでした。第3Qだけで見ると3点勝っているんですけれども、第4Qほぼ同じスコアですので、そういった意味では特にボックスアウトの部分、ディフェンスリバウンドの部分でエナジーが足りず、最後点差をひっくり返すためのエナジーが自分たちには無かったという風に思っています。
試合を通してイージーレイアップ、それからオープンスリーをやられてしまうケースがあったので、それはチームとしてこれから改善をしていかなければならない部分だという風に思っています。
最後に今日の試合に勝利した京都さんを称えたいと思います。
選手コメント
川嶋 勇人
サイモン選手が居なくて勝つべき試合だったと思いますが、自分たちのバスケットどうこうではなくて、エナジーの問題で負けてしまったのかなと思います。
(怪我からの復帰戦ながら第1Qで9pts,1reb,3stlと好調なスタートを切りました)
特に意識することは「いつも通り」ということしか意識していないので。たまたまボールが回ってきて、ディフェンスでたまたまボールが手に当たったくらいの感覚です。いつも通りの川嶋でした。
(復帰戦で「いつも通り」が出せたことは、苦しいチーム状況の中ファンにとっては心強いと感じますが)
いつでも準備しているので、安定の川嶋を応援しに来てください。
ネナド・ミリェノヴィッチ
(怪我から復帰して2試合目となりますがコンディションは?)
コンディションは全然悪く無くて、また今週末2試合あるので、まずはその2試合にしっかりと集中すること。その後少しバイウィークで空くので、チームとしてもしっかり練習していって、その先のゲームに向けて準備をしていきたいと思っています。
(今日も難しいアシストを数本見せ会場を沸かせていました。これからのショーネの活躍を期待するファンにメッセージを)
まずは会場にぜひ来ていただいて応援を送ってほしいと思っています。自分たちの仕事は、まず100%の気持ちを出してプレーすることだという風に思っているので、会場に来て応援していただいて、自分たちのプレーを楽しんでもらえればと思っています。