フェニックスは川嶋の得点で先制、島根はトラビスのインサイドで得点を重ねる。イェロヴァツの3ポイント、川嶋、鈴木の攻守に渡る活躍で加点するもこのクォーター14点と好調のトラビスのインサイド、速攻を止められない。その後、激しいディフェンスから相手のターンオーバーを誘い流れを掴んだフェニックスが24-19とリードして1Q終了。
激しいディフェンスから流れを掴もうとする両チームだったが互いに一歩も譲らず拮抗した展開に。太田のファウルトラブルで流れを失いかけるも鈴木のディフェンス、速攻で粘りを見せる。激しいディフェンスからしっかりリバウンドを取って速攻に繋げ4点差に広げ、島根のタイムアウト。終盤、島根に連続得点を奪われ36-36と同点で前半終了。
序盤から激しいディフェンスから速攻が出て波に乗るフェニックスだが、島根もトラビス、ブルックスにボールを集め一進一退の攻防になる。お互いに点数を取り合う展開となるもミスマッチを突かれインサイドで効率よく得点され、フェニックスの4点ビハインドとなる。寺園の得点で粘りを見せるもインサイドが止められず5点ビハインドで最終クォーターへ。
粘り強いディフェンスから何とか流れを戻したいフェニックスだったが、岡田が怪我により離脱し厳しい展開となる。ハントのインサイドの得点で反撃を試みるも島根も外国籍選手にボールを集め流れを渡さない。川嶋の獅子奮迅の活躍で4点差に追い上げる。更に相手のファウルトラブルを突きフリースローで徐々に点差を詰め、残り1分40秒寺園の3ポイントでついに同点に追いつく。土壇場で川嶋のバスケットカウントで逆転したフェニックスだったが、その後アンスポーツマンライクファウルを取られ再逆転を許す。最後のシュートもリングに嫌われ、ワンゴール差の惜敗となった。
ヘッドコーチ コメント
ブラニスラフ・ヴィチェンティッチ
最後の最後までどちらに勝利が転ぶか分からないゲームだったんですけども、自分たちが最後勝ち切る力が無かったという風に思っています。
ただ、ゲームの大部分を考えると凄く良い形でプレーが出来ている部分があったのと、あと状況も中々タフでプレーできる人数が少なく、ゲーム中に2人、岡田慎吾選手と鈴木達也選手も怪我をしてしまったので、そういう状況の中で戦えた部分というのはあると思います。
最後残り28秒の場面でアンスポーツマンライクファールをコールされてしまいました。その2ポゼッションがとても我々にとっては大きいもので、そこで相手にアドバンテージを取られてしまったという部分があると思います。最後こちらに得点のチャンスがあってノーマークになっていた部分もあったんですけれども、それを最後決めきれなかったという部分が今日の結果に繋がっていると思います。
(ラベナ選手が新型コロナウイルス感染症にかかってしまって、チームが練習出来ていなかったと思いますが、今日のコンディションはどのように見られていましか?)
ラベナ選手が新型コロナウイルス感染症陽性が発覚してから、大体5~6日間くらいチーム練習が出来ない状態が続いてしまいました。先ほども言ったように、プレー出来る選手は8人しか居ない状態、まだ西川選手は怪我から戻ってきている状態なので、そういう中で今日のゲームに臨みました。チーム練習という部分では、やはりあと数日欲しかったと思います。ただそれ以前にこれまでに積み重ねてきた部分というものがあると思いますが、もちろん人数が少ない中でプレーしたというのはとても難しいことだったと思います。5~6日間練習が出来なかった部分もあるので疲労などは無かったと思います。
選手コメント
鈴木 達也
(準備が十分に出来なかった中で悔しい敗戦となりましたが試合を振り返って)
まず最初に新型コロナウイルスの影響でチームの練習が出来ない中で、選手が全力で、少ない人数で戦ったということに関しては・・・限られた人数の中でチームとして戦ったというのは言えるんですけど。ただ本当に小さいところ、少しのミスだったり、フリースローのバイオレーションだったり本当に細かいところ、細かいチームルールの遂行が出来なかったりだとかを、これから改善していかないとまた同じことが起きるなと。
過去にも何試合か1ポゼッション差などのクロスゲームを落としていて、それは本当に自分たちに原因があるっていうのを受け止めないといけないところなので。数少ないプレーヤーで戦ったとは言え一人一人が責任を持って改善しなくてはいけないところだとは思います。
選手はアグレッシブに行けっていうところを言われているので、そこに関しては本当にみんな強気でアグレッシブに行けたかなと思います。
慎吾さんがああいう状態になってしまったので、絶対に勝ちたい試合だったんですけど・・・非常に残念ですね・・・。
この試合を無駄にしないで、本当は勝って駄目だったところを学んで次の試合に向かうってのがベストなんですけど、この敗戦から学ぶことはたくさんあると思うので、次また同じことが起きないようにまたチーム一丸となって戦っていきたいと思います。
(鈴木選手が出ている時間帯は、シュートタッチもよく激しいディフェンスからリズムを作るなど見られましたが、試合途中で負傷離脱されました)
今週練習が出来ていない中で体がついていかなかったのか、何か所か足を攣ってしまいました。今週末は必ずコートに立ってホームコートで勝ちをお見せしたいと思うので、ぜひ応援のほどよろしくお願いします。