信州は西山、マクヘンリーの3ポイントで先制する。フェニックスはミリェノヴィッチにボールを集め得点するも、またもマクヘンリー、西山に3ポイントを決められ、10点差になった所でタイムアウトを要求する。その後もマクヘンリー、西山に3本目の3ポイントを決められ厳しい展開に。何とか流れを変えたいフェニックスは、鈴木がアグレッシブなディフェンス、ドライブからの得点でチームを引っ張り、8点ビハインドで1Q終了。
激しいディフェンスから信州に思うようにプレーさせず、速攻も出ていい流れを掴む。8-0のランで一気に24-24の同点に追いつく。信州は山本の3ポイント、西山の3ポイントファウルから得点を返す。フェニックスにターンオーバーも出て8点ビハインドでオフィシャルタイムアウト。またも西山に連続3ポイントを許し、14点差に広げられる。アグレッシブなディフェンスから徐々に流れを掴み、6点差に詰め寄り前半終了。
信州はホーキンソンのインサイドにボールを集め、太田をファウルトラブルに陥らせる。フェニックスはいい流れを作るもノーマークの3ポイントがなかなか決まらない。ホーキンソンに2本の3ポイントを決められ17点差に広げられる。岡田、イェロヴァツの3ポイントが決まりようやくフェニックスが流れを掴む。フェニックスはイェロヴァツ、信州はマクヘンリーにボールを集め点数を奪い合い、59-67で3Q終了。
ミリェノヴィッチの得点、アシストで一気に逆転するも信州に3ポイントを返され息の詰まるシーソーゲームに。イェロヴァツの3ポイント、鈴木のスティールから速攻が決まり4点差に突き放した所で信州がタイムアウト。フェニックスは太田のインサイドにボールを集め得点する。信州はマクヘンリー、ホーキンソンのアタックで加点していく。鈴木の激しいディフェンスから流れを渡さず我慢の展開が続く。ネナドが3Pファウルをもらい同点に追いつくもホーキンソンに確実にフリースローを決められ79-83で敗北となった。
ヘッドコーチ コメント
ブラニスラフ・ヴィチェンティッチ
まずは最初のホームゲームということで正直ナーバスになっていたのですが、豊橋市総合体育館はとてもいい体育館で、コロナウイルスの影響でお客さんは満員とはなりませんでしたが、サポートしてくれてとても嬉しく思っています。
このゲームの前は信州さんもうちと同じく0勝6敗ということで、自分たちはできるだけストロングポイントを使えるような形でプレーをしたという風に思っています。
ゲームの前に対戦する信州さんはいいチームで、かなり時間をかけて作ってきたチームという話をしました。
その上で、今の状況としては西川選手をはじめ2人の外国籍選手が欠けている中で、ゲームの立ち上がりがずっと課題だと思っています。
かなりオフェンス面で固くなってしまったり、リラックスできていない部分があるので、現在不在となっている選手が加わってきたところでしっかりリラックスできるような形でプレーできるようになればと思っています。
信州さんがこのようなゲームを勝ち切ったということで賞賛を送りたいです。
ゲームはひとつのボールに対して戦っているので、最後のオフェンスやディフェンスではなく、40分間の中でそのボールに対していかに戦えるかということが大事になってくると思います。
自分たちの選手たちには40分の中で少しでも多く相手にミスをさせることが大事になってきます。
ただ、その中でも今日収穫があったのは、この前にあった6試合よりもかなり成長できていること、改善できていることがあげられるので、そういう部分では選手たちはいい仕事をしたと思いますし、選手たちを誇りに思っています。
今日は負けてしまいましたが、ロッカールームで選手たちに話した時も悲しい表情というよりは次に向かって前向きな表情が見られたので、それはとてもよかったです。
ゲームをしていく上で、どうしても手の上から勝利が零れ落ちてしまうような状況もありますが、今は次の試合に向かってやっていきたいと考えています。
Q:本日デビューとなったネナド・ミリェノヴィッチ選手とステヴァン・イェロヴァツ選手ですが、デビュー戦とは思えないようなスタッツを残していますが、コーチとしてどのように見られていますか。
A:デビュー戦だったので、プレッシャーがあったことは間違いないと思います。
この前に戦ったゲームは6,7ヶ月前だと思うので、それは理解しないといけません。
ステヴァン・イェロヴァツ選手に関しては、今日31得点ととても素晴らしいですが、もっとプレーできると思います。
スタッツの面で考えるともしかしたら55点もしくはそれ以上取るような選手ではないかもしれないですが、いろんな面でチームを助けてくれると思うので、そういう部分も考えて彼を獲得したので、ネナド・ミリェノヴィッチ選手を含めこれからもっと良くなっていくと思います。
選手コメント
ステヴァン・イェロヴァツ
Q:日本での初めてのプレーとなりましたが、いかがでしたでしょうか。
A:勝つつもりで今日の試合に臨んでいたので、正直悲しい気持ちでいっぱいです。
初めて自分たちが合流した試合だったので、ファンの方々やチームメイトにも申し訳ないと思っています。
ただ、まだカイル・ハント選手やサーディ・ラベナ選手が合流できておらず、そして西川貴之選手も怪我でまだ戻ってこれていないので、それでもしっかりプレーする必要があると思っています。
もちろん言い訳はできなくて、どれだけ選手がいない状況にしても自分のショットミスも多かったので、今日そういうミスをしてしまった責任を感じていますが、またすぐにアウェー広島戦があるので、それに向けていい練習をして準備していきたいと思います。