河村効果絶大!3846人の大歓声が豊橋市総合体育館を揺るがした!

全体

【1Q】
ドジャー、寺園、川嶋、菅野、クラフツォフでスタート。重い立ち上がりの中、寺園のアシストから菅野が3Pシュートで先制するも、直後にダンカンに連続3Pシュートを奪われると、パーカー、原、富樫に得点を許し3-14でタイムアウト。再開後、富樫に3Pシュートを許すが、河村が返す刀で自身プロ初となる3Pシュートを返上。その後、富樫からファールを奪った河村がフリースロー3本を決めきるも、晴山に3Pシュート、フリッピンにゴール下で迎撃され9-22の13点ビハインドで2Qへ。

【2Q】
開始早々、河村が3Pシュートで先制。パーカーにコーナー3、メイヨにアリウープを奪われるが、河村が鋭いドライブでゴール下に切り込み得点。タイムアウト後、藤永、メイヨ、フリッピンに得点を許すも、河村がインサイドと3Pシュート、ドジャーがゴール下を奪取し22-38でオフィシャルタイムアウトに。再開後、菅野がレイアップと3Pシュートで追撃するが、メイヨ、ダンカンにゴール下、田口と大倉にフリースローを献上。勢い付いた千葉の猛攻を止められず、28-48の20点ビハインドで後半へ。

【3Q】
田口にゴール下を先制されるも、ドジャーがフリースローで応戦。直後、菅野が3Pシュートを沈めると、スティールから川嶋がレイアップをゲットし35-50でタイムアウト。再開後、ドジャーが3Pシュートとミドルで流れを奪取すると、スラバが豪快なダンク、ドジャーがリバウンドを叩き込み44-52の8点ビハインドに迫る。だがパーカーにダンク、富樫に3Pシュートを奪われ、流れがストップ。河村が捨て身のバスカン、太田がリバウンドをゲットするも、ダンカンに3Pシュートとフリースロー、メイヨにゴール下を返上され49-68の17点ビハインドでファイナルQへ。

【4Q】
クラフツォフがゴール下で先制し、河村がフリースローを決めきると、河村の芸術的なバウンドパスを受けたドジャーがダンクをゲット。勢い付きたいところだったが、藤永、大倉に得点を奪われ流れを阻止される。タイムアウト後、寺園がフリースロー、ドジャーがロング2を沈めるも、クラフツォフが5ファールで退場。千葉の猛攻が続く中、太田がゴール下を連続ゲット。最後は柳川がリバウンドを沈めるも、65-91の26点ビハインドで試合終了。河村はプロ2戦目にして両チーム合わせてゲームハイとなる21得点をマーク。最強の起爆剤によって不死鳥軍団が再燃することを期待したい。

ヘッドコーチコメント

ヘッドコーチ

河内修斗

(試合を振り返って))
結果的に敗戦という事で凄く悔しいんですけども、選手たちは40分間チーム一つでキツイ時間もあったんですけど、何とかカムバックする時間帯も作って。そういったところは次の試合に繋げていきたいという風に思っています。
こういう結果だったりっていうのは、ヘッドコーチのマネジメントの責任になってくると思うので、選手・スタッフには自信をもってこれまで通り頑張って欲しいと思います。
2日間通して多くのブースターの方が会場に足を運んでくださって、素晴らしい環境でまた今週末もバスケットが出来たことを凄く幸せに思っています。

(河村選手が初日1日でプレーブックを全て覚えてきたというエピソードがありますが、どれぐらいの量があって普通覚えられるものなのでしょうか?)
自分たちが扱っているプレーの量なので、簡単には覚えられるような量ではないと思いますが、プレーブックを渡した次の日に練習でそのプレーをコールしたらもうプレーを覚えていました。

(三河の川村卓也選手も高卒で前進のフェニックスに入団し、河村選手の前に最年少出場・得点記録を持っていたのが同じく三遠のダシルバ選手と、クラブとして若い選手に対して挑戦させるという気概があるのか、HCの考えなのか?)
それはカズさん(中村和雄氏)が作り上げた文化の一つだと思っています。その答え一つにまとまると思います。

(河村選手の2日間を見てHCとして総括を)
チームのポイントガードとして、大事なところでしっかりとコーチ陣の目を見て、どうするべきか話し合いも出来ましたし。個人的には少し負担をかけ過ぎてしまったので、特に体のところですね。次の試合も直ぐあるので、そこはしっかりケアをして、次の試合に向けて準備をして欲しいと思っています。

(河村選手が、河内HCから見て昨日から今日で成長したなと感じる部分は?)
元々ゲームを読む力であったりとか、この時間帯こういったプレーを他の選手は求めているとか、誰が今当たっているとか、そういった状況判断能力は高いと思うんですけど。そういうところが1試合1試合磨かれていて、昨日自分に対してディフェンスがどういう風に付いてきたのか?ブリッツだったのかアンダーだったのか?少し出てきて直ぐ戻ったのか?ボールマンが後ろから来ているのか?下から回ってきているのか?という判断を今日は上手く出来た結果、外からのシュートだったりファウルを貰えるところだったり賢いプレーに繋がっていると思うので。そういった自分がどう付かれているかっていう状況判断に関しては、昨日よりも今日の方が良かったかなという風に思います。

(普通に考えて高校生の選手がこういう事が出来るというのは河内HCから見て?)
初めてこういう選手に出会いました。

(今日の3Qの部分で点差が離されていながらも関わらずエナジーを出して一時は点差を一桁まで詰めましたが、ハーフタイムでの指示があったのか?)
ハーフタイムで話しましたね。元々今シーズンは、3Qで勝てない試合が凄く続いていて、練習の中でも「ここは3Qだよ」というシチュエーションでたくさんやっていて。昨日もまた後半の出だしで、という試合だったので。今日の目標として3Qを勝ち切ろうというところと、コート上でもっと話し合って助け合いながら、たくさんコミュニケーションを取ろうというところを選手たちは遂行してくれて、結果的にですけども3Qは1点差で勝ちましたので。そこも試合後ロッカールームで話して。こういったエナジーを一つ一つ続けて下を向かずに次の試合に臨んでいこうというチーム状態です。

(シーズンも後半に入ってモチベーションを上げることであったり技術的なことも含めて、練習なり試合への取り組みなど変化は?)
練習の中の態度であったり、インテンシティであったり、集中力っていうのは今凄く良い状態なんですよ。なので、この試合に向けて色々準備をしてきたんですけども、そこで試合に負けるとまた戻ってしまって・・・では意味がないので積み重ねる、今はそういう時期だと思うので。色んな言い訳は無しにして、今出来ることにフォーカスして戦っていきたいと思っています。

(チームに合流して1週間ほどだとは思いますが、その中でこの2試合のチームへのフィット度合は?)
そこに関しては、もっとチームも勇輝のことを活かさなきゃいけないですし、勇輝ももっとチームのことを理解するには時間が必要だと思うんですけど。彼が持っているものが特別なので。PGというポジションも関係してくると思うんですけど、彼を活かしながらチームとしてフィットをさせていかなきゃと思っています。フィット度という意味では悪くないかなと思っています。パーセントで言うとどうですかね・・・60~70くらいじゃないですかね。どんなプレーヤーかっていうのは他の選手たちも理解をしていますので、もっともっとチームとして彼を活かせるように、彼ももっともっとチームのことを知ってもらえるようにしたいと思っています。

選手コメント

PG

河村 勇輝

(試合を振り返って)
土曜日の1戦目で千葉ジェッツさんに負けてしまって、やっぱりしっかりと色んな反省点を改善して臨もうとチームとして認識があったんですけど、色々とメンバーの怪我であったり色んな事があって万全でやる事が出来なかったことがまず一つの負けの原因かなっていう風には思っているんですけど。その中でも何かを一人一人が見出してやっていかないとこれから負けが続いてしまうと思うので、もう一回切り替えて頑張っていきたいなと思いました。

(高校では公式戦で同じチームと2日連続対戦するということは無かったと思いますが難しさはあったか?また自身は昨日から今日にかけてどういうところを修正して臨もうと考えていたのか?)
同じチームと2戦やる事は初めてだったんですけど。プロで初めて昨日一戦やってみて、色んなことを肌で感じて、自分の中でもプロの世界というのが1試合で分かった感じもあったので、それで今日色々と自分の中でターンオーバーを減らしていこうという感じで入ったんですけど、ちょっとまだまだターンオーバーが多かったりして、チームの勝利に貢献出来なかったことが一番悔しいところです。

(今日の試合はシュートタッチも良かったように見えましたが、自分で攻めようと考えていたのか?)
今、一番チームで得点しているニシさん(西川貴之)が怪我で試合に出られなかったことと、慎吾さん(岡田慎吾)が試合に出られなかったので、得点を取るフォワード陣というのが少し層が薄くなってしまったので、その中でちょっと自分が少しでもフォワード陣の負担を減らそうと思って得点を狙いに行きました。

(2試合やってみて格上のプロ相手にやることで得られるものは?)
やっぱりどこのプロの相手のチームでもやっぱり凄く強いチームで。一日一日の練習を凄く大事にして行かないと、試合にしっかりとアジャスト出来ないなっていう風に思っているので。それは高校生の時からもあったんですけど、高校生の時以上に一日一日の練習であったり体調管理であったり、意識する部分は凄くあります。

(それは求めていた事?)
それは高校生では経験できない、自分の中で一日一日凄く大事に出来る、試合でも凄くハードワーク出来る環境は自分の中で求めていた部分はあるので。それは高校生と違って出来ることかなと思います。