後半に怒涛の巻き返しを見せるも第1Qの失速が響き逆転ならず。今季の北海道戦は痛み分け。

1Q
北海道の堅守を崩せず9-27と大失速

GAME1同様の布陣でスタート。開始の守備をタフにしのぐも最初のポゼッションは得点に至らず、開始56秒、北海道・多嶋に先制3点打を許す。その後も北海道の堅守に攻め手を封じられ、連続ターンオーバーで失点。さらにセカンドチャンスからイージーに失点し、残り6分58秒で0-9。フェニックスはたまらずタイムアウトを取る。その後も北海道はオールコートでプレスを仕掛けてくるが、同6分35秒、ウィリアムのキックアウトから岡田がコーナースリーを沈めようやくファーストポイント。しかしその後もシュートはリングに弾かれ、ディフェンスは後手に。ファウルやターンオーバーもさらに嵩み、連続16失点。同2分40秒で3-25と大きく出遅れてしまう。その後、太田やロバートのドライブ、長谷川のジャンパーで得点するが、北海道にもオープンショットを許し失点。このクォーターだけでターンオーバー9本と北海道の守備に屈し、9-27の18点ビハインドで第1Qを終える。

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2Q
前半28得点と抑え込まれ、20点差をつけられる

開始39秒、北海道・ドブラスに1on1から先制される。すぐさま川嶋がドライブから返すも、オフェンスリバウンドを押し込まれ失点。なかなか北海道の攻守を崩せない。しかし残り8分、寺園がスティールを奪いそのまま速攻レイアップ。さらに太田がルーズボールダイブで気迫を見せ流れを引き寄せると、川嶋との素早い連係からロバートが3Pシュート。同7分28秒で16-31とし北海道はタイムアウトを取る。しかし北海道のタイトな守備に攻撃は単調になり、その間に5失点。ロバートがドライブで加点するも、北海道にピック&ロールや3点打を容易に許し、さらにロバートがテクニカルファウルのジャッジを受けボーナススローを献上。同4分39秒で18-42とこの日最大の24点差をつけられてしまう。その後は両者ファウルが嵩み重い展開となるが、ウィリアムを起点に攻撃を組み立て、同3分45秒に田渡が3Pシュート。さらにウィリアムがポストアップからリバースダンクを沈め勢いに乗るも、タイムアウトで仕切り直した北海道の攻守を崩せず失点。このクォーターも19-21とリードは奪えず、28-48と20点差で前半を終える。

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3Q
27得点とハッスルするも、インサイドを崩され失点

開始の守備とリバウンドから勢いに乗り、開始34秒、岡田がドライブからバスケットカウント&ワンスローを奪い先制する。さらに岡田がドライブで切り崩し、ウィリアムがファウルを奪って連続得点。開始1分41秒で35-48と点差を13に縮める。その後ターンオーバーから失点するが、ウィリアムが1on1からカウント&ワンスローを奪い、ロバートがドライブで加点。じりじりと点差を詰めるも、残り5分5秒でウィリアムの個人ファウルが4つに達してしまう。その後はインサイドを集中的に攻められ、ゴール下でカウント&ワンスローを奪われるなどして失点。同3分42秒に取ったタイムアウト明けに長谷川が3Pシュートで勢いをつけるも、すぐさま北海道・折茂に3点打を返され、さらにインサイドを攻め立てられて連続失点。同2分7秒で47-66と19点の差が縮まらない。終盤、ウィリアムのカウント&ワンスローやボーナススローで得点していくも、北海道のツーメンプレーやオフェンスリバウンドを止められず失点。27得点とオフェンスは改善するが、26失点と守備に課題。55-74と19点差で第3Qを終える。

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4Q
9点差まで追い詰めるも逆転は叶わず黒星

開始23秒、菅野→ウィリアムの連係で先制する。すぐさま北海道にも連係を許し失点するが、その後はタフに守りきり、寺園のプッシュからロバートがファストブレイク。さらに北海道・松島のアンスポーツマンライクファウルでボーナススロー2本と攻撃権を得、連続得点。残り6分27秒で63-76と13点差にすると北海道はタイムアウトを取る。その後も守備とリバウンドで粘り相手ミスを誘うと、長谷川のスティールをすぐさま寺園が高速で運び速攻レイアップ。勢いに乗る連続10得点で会場を沸かせ、同4分55秒、67-78でオフィシャルタイムアウトに入る。その後先発の5人に布陣を戻すと、人とボールが動くフェニックスらしいオフェンスから田渡がペネトレイト。すぐさま北海道・ドブラスにゴール下を制されるも、ロバートがタフショットを決めきり9点差をキープ。しかし北海道・トラソリーニに3点打を許し同2分39秒で71-83。フェニックスはタイムアウトを取る。その後、相手ファウルを奪いながら逆転を狙っていくが、セカンドチャンスから失点し、さらに連続でパスミスを犯しチャンスロス。最後まで流れを掴めない。最終盤も相手のアンスポーツマンライクファウルを機に得点するが、終了間際にもカウント&ワンスローを献上しゲームセット。GAME1とは逆の展開となり、後半に怒涛の追い上げを見せるも、75-88の13点差で黒星。同一カード連勝は叶わなかった。

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ヘッドコーチコメント

ヘッドコーチ

藤田弘輝

第1Qがすべてだったと思います。ターンオーバーもすごく多くバタバタとしてしまった第1Qでしたし、第3Qでカムバックする時も連続ターンオーバーで流れが止まってしまいました。今日は終始ターンオーバーが多いことに苦しめられて、昨日のゲームの終わりがそのまま今日の入りにつながってしまったような試合でした。ただその中でも第3Qでしっかりファイトできましたし、いい要素はたくさんあるので、悪い時にチームで支え合って乗り越え、悪い時間を少しでも減らせるようなチームをめざしていきたいと思います。

※以下、質問は『KIDS FES』よりキッズ記者・服部莉玖さん
(水曜日に横浜戦が控えていますが、目標を教えていただけますでしょうか)
目標は常に勝つことですので、プロとして勝つことが僕らの仕事なので、まず目標はチームで勝つことです。

選手コメント

PG

寺園 脩斗

試合の入りで、気持ち的にはみんな「行くぞ!」という強い気持ちで入りましたが、そう思ってはいてもミスが出てしまったりして、そういう崩れた時に立て直せないのがチームの今の現状かなと思います。自分たち控えの選手が出た時にディフェンスでもっとプレッシャーをかけるなど、その流れをしっかり変えないといけませんでした。自分たちは第1Qの途中から出ましたが、第2Qの出だしでも引いてしまったというか、スタートのメンバーたちとどこか同じ気持ちで引いた状態で入ってしまったので、そこが反省点と感じています。
また、今日あの入り方になってしまったのは北海道さんのディフェンスのプレッシャーが強く、それはコーチからも「昨日以上にプレッシャーは強くなる」と言われていたのですが、そういう時にやはりオフェンスでも逃げ気味になってしまい、そこを突かれて突かれて無理なシュートを打って逆に走られるというパターンになってしまいました。そういう時にしっかりとリングに向かってアタックすることが必要だと思います。
(その中でも、ディフェンスだったり速攻だったりで寺園選手の良さは出せたと思う。流れを変えようという強い気持ちが全面に出ていたが、手応えは?)
先週までスタートで出させてもらっていて、スタートというのはゲームを作る、コントロールするというのをやらないといけませんが、控えで出るということはチームに勢いをつけるプレーを求められていると思っています。役割が違う中で自分は控えで出た時にはもう走り回って掻き回して相手を疲れさせ、そうしてまたスタートのメンバーにバトンをつなぐということを意識してやっているので、それが今日は、第3Qや第4Qでいい感じで役割を果たせたと思っています。そこはいい結果につながったと感じています。
(またアウェー3連戦が続くが、次に向けて)
今日終わったことは仕方がないのでしっかり切り替えて、また次の横浜戦のゲームプランがあるので、それを40分間しっかり自分たちが遂行できるように頑張っていきたいと思います。

※以下、質問は前出のキッズ記者・服部さん
(今日の試合を終え、これからリーグ戦を戦い抜くのに何が必要と考えていますか?)
難しいことを言うかもしれませんが、コーチからこれをやれと与えられる戦術というのがあるのですが、昨日はそれができて今日はそれができませんでした。だから負けた、こういう結果になったと自分たちは思っています。なので、やはりコーチから言われたことを40分間やり続けることができればどのチームにも負けないと自分たちは思っているので、やはりその「やり続ける」ということが今はできていないので、それを選手一人ひとりが練習からしっかり意識していかないと、こういう結果になってしまうと思います。もうみんな次に向かって気持ちを切り替えていますが、そこは全員でもっと意識してやっていかないといけないと思っています。

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