最終盤に猛追されるもなんとか逃げ切り辛勝。Bリーグ3季目で北海道から初白星を獲り、今季初の2連勝を飾る。

1Q
出だしから主導権を握り、9点リード

鈴木が今季初先発。ロバート、岡田、鈴木、ウィリアム、田渡でスタートする。開始は両者シュートが外れるが、開始1分1秒、ロバートのフリースロー2本で先制すると、鈴木のキックアウトから田渡が3Pシュート、さらに北海道をタフショットに導き、鈴木とウィリアムが高速の連係で得点。開始1分52秒で7-0とリードする。その後、北海道・桜井にミドルを許すが、ロバートがミドル返し、素早いパス回しから再び田渡が3Pシュート。残り6分27秒で12-2とすると北海道はタイムアウトを取る。その後、両者得点が停滞する中、北海道・トラソリーニが3点打で口火を切ると、田渡が3本目となる3Pシュートを返上。さらに鈴木とのツーメンプレーからウィリアムがバスケットカウントを奪取。ファウルからフリースローを与えるも、川嶋→ウィリアムの連係で得点。同1分52秒で19-8と11点差をつける。その後オフェンスリバウンドを許し失点。終盤は両者ファウルやミスが嵩みフリースローの展開に。21-12と9点リードで第1Qを終える。

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2Q
一時逆転を許すも我慢で持ち返し9点差をキープ

開始6秒、北海道・トラソリーニのカットインを許し先制される。その後ポゼッションを奪われると、北海道・多嶋にカウント&ワンスローを与えるなどして連続失点。開始1分46秒で21-19と2点差に猛追される。フェニックスはタイムアウトを取り、長谷川の3Pシュートで再び離すが、北海道・関野に3点打を許すなどし1点差に。しかし堅守で北海道をタフショットに導き、リバウンドからチャンスメイク。ウィリアムのオフェンスリバンド、ウィリアムと太田の連係で連続得点し28-23でオフィシャルタイムアウトに入る。しかしその後、チャンスを生かせず、北海道の早い連係を許して連続6失点。残り2分41秒で28-29とついに逆転されてしまう。しかしすぐさま田渡の4本目の3Pシュートで逆転し、堅守で北海道の攻め手を封じると、リバウンドから2本連続でファストブレイク。さらに鈴木のキックアウトからロバートが3点打を沈め連続10得点のラン。同9秒で38-29と再び9点差をつけ、北海道はタイムアウト。しかし残り時間もシュートは打たせず、38-29で前半を終える。

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3Q
要所の好適得点で引き離し、リードを15点に広げる

開始早々、連続でターンオーバーから速攻を許し4失点。開始36秒で5点差に詰められる。すぐさま岡田のドライブ、ロバートの3Pシュートで再び息を吹き返し10点差に。しかし、北海道・関野にカウント&ワンスロー、桜井にミドルなどを許し、残り6分8秒で46-42と猛追される展開が続く。その後ファウルなどでリズムを崩すが、ウィリアムのディフェンスリバウンドから鈴木→田渡→太田とつないで速攻レイアップ。さらに岡田が3Pシュート、太田がパスフェイクからステップインで応戦するなどし連続7得点。同3分43秒で55-44と11点差をつける。その後も北海道の得点源を封じ、ミスを誘いながらチャンスを作ると、長谷川のバックドアにウィリアムが合わせ、さらに川嶋が連続でファウルを奪ってボーナススロー4本を加算。同51秒で63-46と点差を17に広げる。終盤、フェニックスらしいアップテンポなパスワークから寺園がロングミドルを沈め勢いに乗るが、残り0.2秒に長谷川に3ポイント時ファウルのジャッジ。さらにテクニカルファウルを取られフリースロー3/4本を献上。それでも65-50と点差を15に広げ最終クォーターに入る。

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4Q
北海道の攻守に圧倒され肝を冷やすもなんとか逃げ切り連勝

開始1分32秒、太田のフリースロー1本で先制する。その後タフに失点を封じると、ウィリアムのリバウンドから寺園→太田とつないでファストブレイク。さらに川嶋とウィリアムが高速の連係で魅せ、ウィリアムがパワープレーから得点。素早い連係を許して連続失点するも、セカンドチャンスから長谷川が3Pシュート。さらに寺園がペネトレイトで駆け抜け速攻レイアップ。残り4分43秒で77-56とこの日最大の21点差をつけオフィシャルタイムアウトに入る。タイムアウト明け、北海道・多嶋に3点打を許し、さらに速攻を献上。フェニックスはすかさずタイムアウトを取る。その後セカンドチャンスから失点するが、ウィリアム、ロバートの連続得点で点差をキープ。しかしその後ファウルが嵩み、ロバートとウィリアムの個人ファウルが4つとなりファウルトラブルに。さらに北海道のプレッシャーディフェンスが再燃し、フロントコートまでボールを運べず、ターンオーバーからイージーに速攻を許すなどして連続11失点。同43.2秒で81-74と7点差に迫られフェニックスはタイムアウトを使い切る。その後はフリースローの展開となり7点差を保つが、同12秒、スローインを北海道・関野にスティールされすぐさま3点打を献上。4点差に猛追されファウルゲームを仕掛けられるが、フェニックスはフリースローの確率が悪く手に汗握る展開に。それでもなんとか最終盤のリバウンドと守備をしのぎ、86-80の6点差で辛勝。過去2シーズン全敗の北海道からようやく白星を奪った。

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ヘッドコーチコメント

ヘッドコーチ

藤田弘輝

36分間はいいバスケットができたので明日は40分間集中してチームのバスケットをしたいと思います。レバンガさんは最後までタフなメンタリティーを持っていてハードにプレーをしてきて、本当に後味の悪いゲームの終わり方になってしまいました。明日もレバンガさんは今日よりもっとエナジーを出してフィジカルにプレッシャーをかけてくると思うので受け身にならずにしっかりフェニックスらしいバスケットを40分間展開したいです。先週ホームで情けない連敗をしてしまったので、しっかり明日勝って連勝したいと思います。
(第4Qの終わり、北海道に猛追され危ない状況だったが、外国籍選手2名のファウルトラブルの影響が大きかったのか?そうではない要因があるのか)
それは理由ではないと思います。気の弛みだと思います。ディフェンスが弛みましたし、トラソリーニ選手にオフェンスリバウンドに簡単に入られたりしました。してはいけないターンオーバーも多く、それさえなければスムーズにゲームが終わったと思うので、相手のプレッシャー、ゾーンディフェンス、プレスだったりは明日しっかり対応しますが、それより集中力を40分間切らさずに選手にはプレーしてほしいと思います。

※以下、質問は『KIDS FES』よりキッズ記者・竹内巴菜さん
(明日はどのように戦いたいですか?)
今日は36分間は本当にいいバスケットができたので、明日はその最初の36分間のように、ディフェンスを頑張ってリバウンドを取ってトランジション、速攻につなげてフェニックスらしくみんなでボールを動かしてオフェンスをしたいと思います。それを40分間最後までやりたいと思います。
(今日の試合を終えて選手に言いたいことはありますか?)
勝ちは勝ち。でも、今日学んだレッスンを次に生かそうと言いたいです。
(太田選手が1000得点目を決めましたがどんな気持ちですか?)
僕が選手の時から太田敦也選手はフェニックスにいて一緒にプレーをしてきたので、こういった快挙を今日のホームゲームで達成できたことをすごく嬉しく思っています。

選手コメント

PG

鈴木 達也

自分たちらしいバスケットができたんじゃないかと思います。最後ももたつく場面がありましたが、勝ち試合でああやって悪い部分を経験したというのは自分たちにとってはプラスだったと思います。あそこで負けていたらもったいないことでしたが、勝ったことによって、ああいうミスを、第4Q5分くらいからのああいうミスをしないように今後に生かせられればと思います。
(終盤の失速に対しHCからは気の弛みだという言葉が出たが)
完璧にはできないですが、コーチ陣が求めるものに近付けるように表現していきたいと思います。勝ち切ったのが大きかったと思います。
(そんな中でアシスト10本。ホームでの復帰戦で自分らしさを出せたと思うが、自身の評価は?)
北海道のディフェンスがすごく収縮するディフェンスだったので、そこでシューター陣にパスを出せましたし、ディフェンスが中に寄っていない時はインサイドのプレーヤーに任せられたので、うまく両方使えたかなと思います。比較的やりやすかったですし、シュートも決めてもらえたのでよかったです。
(今日ゲームに入る時にとくに意識したことはあるか)
前節の新潟戦の時もそうでしたが、勝っている試合というのはやはり第1Qからしっかりと自分たちのバスケットができていると思うので、しっかりエナジーを持って試合をスタートさせようということは、僕だけじゃなくてみんなでそういう意識を持って入りました。今日は試合の入りから一人ひとりが役割を果たせたと思います。
(鈴木選手の復帰はブースターの期待もすごく大きいと思う。無事にホームで復帰を果たしての感想、印象は?)
声援は…、もっと欲しかったですねー(笑)。でもすごくブースターさんの気持ちが伝わってきたので、これからもっといいプレーしてたくさんの勝利を見せていきたいです。

SG

川嶋 勇人

※質問は前出のキッズ記者・竹内さん
(今日の試合を振り返ってどんな試合でしたか?)
点差としては競った試合で僅差の結果でしたが、僕たちのバスケットができたいい試合だったと思います。
(バスケットで何が得意ですか?)
得意なことがね、あまりないの、僕。でも、すべてのことを人並み以上にできることだと思っています(笑)
(太田選手が1000得点を決めてどんな気持ちですか?)
太田選手は本当に縁の下の力持ちだし、自分でガンガン点を取る選手じゃないけど、点を積み上げてきて1000得点を達成して僕も嬉しいです。
(普段はどうやって練習しているのですか?)
毎日、練習前に「今日はこうしよう」って課題や目標を掲げて、それに向かってやっています。
(明日はどんな試合がしたいですか?)
明日は(相手を)ボコボコにしちゃうよー。明日は、20点差、30点差で勝っちゃうよー。
(どうやってボコボコにするんですか?)
ディフェンスかな。僕たちの「フェニックスバスケットボール!」というディフェンスで相手を封じ込めます!

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