仙台89ERS紹介

仙台は東地区で7位のディフェンス力が高いチームだ。
昨季はそのディフェンス力と堅実なバスケットボールでB2準優勝を果たし、今季からB1に復帰した。
就任一年目でチームをB1へと導いた "闘将" 藤田HCはB1の舞台でも激しい戦いを繰り広げている。
得点力が高い選手が集うB1の中でも失点の少なさはリーグ上位クラスで、チームディフェンスが機能している事が伺える。
他のチームと比べ選手それぞれの能力は決して高くはないものの藤田HCがその情熱と統率力でチームをまとめ、選手がそれにしっかりと答えている印象だ。
オールラウンダーで得点源の#25トーマス選手を怪我で欠き苦しい状況の中、インサイドで存在感を見せる#24バーレル選手、高いバスケットボールIQとシュート力を兼ね備えた#45ブース選手、帰化選手の#2小寺選手がゴール下を支えてきた。
日本人選手では司令塔でディフェンスにも定評がある#0小林選手、シーズン途中で広島から移籍してきた#14青木選手を中心に、熱いプレーでチームを引っ張る#91片岡選手、シュートが上手い#30田中選手、#31加藤選手とバランス良く得点を狙う。
仙台が勝利した試合は相手の得点を低く抑えた試合が多く、チームディフェンスからリズムを作るチームであることは間違いない。
仙台の注目選手はインサイドの要#24バーレル選手
ペイントエリア内での得点、リバウンドでチームに安定感をもたらすビッグマン。
速攻からの豪快なダンクは試合の流れを変えるほどの破壊力を持っている。
また、日本で 10シーズン目と日本での経験も長くリーダーシップが取れる選手なので、仙台のキャプテンとしてチームの精神的な支えにもなっている。

今節の見所

今節の戦いはどちらが40分間集中力を切らさず粘り強く戦う事が出来るかが勝負の鍵となるだろう。
お互いにコーチ陣が確固たる理念を掲げ "チーム" として戦う両チームなだけに一方的な試合になる事は考えにくい。
相手にビッグクォーターを作らせないために、流れが悪い時にディフェンスか立て直す事が重要となる。
また、ここまで両チームともにターンオーバー(ミス)が多くチームの課題となっており、特に勝負所でのターンオーバーを減らす事は勝利を収める上で必須となる。
激しいディフェンスから相手のターンオーバーを誘い、速攻に繋げる回数が増えればフェニックスのペースとなるだろう。
ハーフコートでは簡単には得点させてもらえない事が予想されるため、フェニックスはフルコートでプレッシャーをかけ試合を優位に進めたい。
フェニックスの注目選手はディフェンス力に定評がある#5高橋選手。
高橋選手は19歳という若さでB1の世界に飛び込み、物おじしない性格と類まれなバスケットセンスで活躍を見せている。
フルコートで相手にプレッシャーをかける事が出来、試合の流れを変える力を持っている。
視野も広く味方にパスを供給できるチームの司令塔で、周りを生かすのが上手い選手だ。
シュートの確率が上がればより止められない選手になるだろう。
by　カゲっち