横浜はHCにヨーロッパでの選手、コーチ経験が長いカイル・ミリング氏を迎え一新を図った。 チームケミストリーを重んじ情熱を全面に出すスタイルは徐々にチームに浸透しつつある。 ここまでの成績は3勝12敗と満足の行くものではないが、チーム力が上がってきたこれからが怖いチームだ。

昨年21.2得点(リーグ5位)、今季も19.6得点と得点能力の非常に高いエースのカーター選手を中心にインサイドではベクトン選手、アウダ選手が存在感を示している。 その他にも、ルーキーシーズンをフェニックスでプレーしたチェンバース選手、今季三河から移籍したシューターの森川選手、帰化選手のモリス選手と能力の高い選手が揃っており、チームの主軸となっている。

横浜の注目選手はカーター選手。 ヨーロッパで活躍した実績のあるオールラウンドダー。 バスケットボールIQも非常に高くチームプレーの中で得点が取れる選手。 3ポイントが38.2%、2ポイントが53.1%とシュート確率も高いので一瞬も気が抜けない相手だ。

まずは、オールラウンダーのカーター選手をどう止めるかが鍵となる。シュート確率が非常に良く、今季最高得点が37点と爆発力もあるので自由にプレーさせないような準備が必要だ。 また、ベクトン選手を初めとするインサイド陣の得点、リバウンドを防ぐことが出来るかが勝敗を左右する要因となる。速い展開に持ち込みたいフェニックスにとっては激しいディフェンス、リバウンドは非常に重要な要素となるだろう。 現在、横浜のターンオーバーは14.9本とリーグで最も多く、フェニックスのスティールはリーグ2位となっており、フェニックスは高い位置からプレッシャーをかけ続け相手のミスを誘いたい所だ。

バイウィークの練習で連携部分をどれだけ修正できたかフェニックスの進化が問われる試合となる。

フェニックスの注目選手は山本柊輔選手。 高い技術とIQを持ち合わせたPG。熱いハートを全面に出し試合の流れを変える役割を担っている。 Bリーグ選手で唯一スキルデベロップメントコーチも兼任しており、HCのバスケットボールを噛み砕いて選手に伝え、チームの遂行力を上げる事も重要な仕事だ。 若手選手の成長が欠かせないフェニックスにとって山本選手は貴重な存在となっている。