B.LEAGUE3年目。開幕以降厳しい戦いが続くフェニックスは、チームの伝統である「ディフェンス→リバウンド→トランジション」というチームバスケットを貫き、ブースターに勝利の喜びを届けたい。
ホームゲーム4節目となる今回の相手は、滋賀レイクスターズ。bjリーグ時代に同じシーズンにプロ化した言わば「同期」。2009年3月14日の初顔合わせ以来、常に死闘を繰り広げてきた。
今シーズンの初顔合わせとなる今節は、楽しみだ。
その理由は、Bリーグ1年目・2年目に三遠ネオフェニックスのムードメーカーとして、チームを鼓舞し続けた#45 鹿野洵生の凱旋だ。誰よりもコートで声を出し、長い手足を使った泥臭くも熱いディフェンス、そして果敢なドライブに、苦しい時にチームを盛り上げた3Pが武器のスウィングマンと今シーズンは、敵として戦わねばならない。味方の時は頼もしかったが、敵に回すと非常に厄介な選手だ。鹿野以外にも要注意プレーヤーがいる。
キャプテンの#32 狩野祐介は、名門東海大で2012年にキャプテンを務め、インカレを制し、苦しい態勢からもねじ込んでくるシュート力は危険だ。また、インサイド陣は、#40 ディオール・フィッシャーは211cmと大柄ながらシュート力も高く、ここまで平均12.5得点あげている。また、今シーズン新加入の#31 ガニ・ラワルは、ここまで平均18.9得点と彼らが滋賀の得点源となっており、彼らを封じ込めることが勝利への近道だ。10月30日時点では、2勝6敗と苦しんでおり、是が非でも勝利が欲しいところ滋賀は、死に物狂いで向かってくるだろう。
対する我らがフェニックスは、対戦相手のまさにムードメーカーであった#6 長谷川智伸に俄然注目が集まる。長谷川と鹿野。誰よりもコートで大きな声を出し、ルーズボールへの執念や激しいディフェンスなど共通点が多い。その2人がいよいよ直接対決を迎える。お互い古巣相手となる今節は、否が応でも意識せずにはいられない。長谷川が鹿野より多くの「EDGE」を見せられれば、自ずと勝利は手にできるはずだ。さらに相手の得点源を封じ込めるためにも、エース#2 ロバート・ドジャー、安定感抜群の#45 ウィリアム・マクドナルド、そして日本を代表するビッグマン#8 太田敦也が、インサイドの支配権を握ってくれるはずだ。
長いシーズンを戦っていく中で、チャンピオンシップ出場のためにも、お互いに「落としたくない相手」であることは間違いない。どちらが浮上のきっかけを掴み取るのか。
この試合は、間違いなく人生最高のごちそうである「感動」と「興奮」を味わわせてくれるはずだ!
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