名古屋Dは西地区で3位とチャンピオンシップ圏内につけている強豪クラブだ。シュート確率はリーグ1位、3ポイントシュートの確率もリーグ2位と圧倒的な攻撃力を誇っている。ポイントガードの齋藤選手、伊藤選手はもちろん、外国籍選手もパスをさばくことができ、アシスト数でもリーグ1位となっている。また、オフェンスリバウンド(リーグ4位)、スティール(リーグ3位)は昨季から大幅にスタッツを伸ばしており、デニスHCの攻めの姿勢が伺える。外国籍選手はオールラウンダーでアシストも上手いクラーク選手、インサイドでの活躍が光るエサトン選手に加え、速いバスケットが得意のソコ選手を獲得し、盤石の体制となった。アジア枠には得点力の高いパークスジュニア選手、司令塔にアシスト数リーグ2位の齋藤選手、シューティングガードに運動能力の高い中東選手、須田選手、スモールフォワードに日本代表にも選出されている張本選手とタレントは十分に揃っている。

名古屋Dの注目選手はアジア枠のパークスジュニア選手。柔らかいシュートタッチで高確率にシュートを決めるシューティングガード。身体能力も高く、アグレッシブなプレーでリバウンド、スティールと攻守に渡って活躍している。今シーズンの名古屋の象徴的な選手といえるだろう。

強烈なタレントが揃っている名古屋Dに勝利する為にはまずはエナジーで圧倒しなければならない。激しいディフェンス、リバウンドやルーズボールでその姿勢を見せてほしい。フェニックスは前回アウェーで名古屋Dに勝利を収めた時のように粘り強いディフェンスで相手のシュート確率を出来るだけ低く抑え、速攻に繋げたい。またフェニックスの勝ちパターンとなっている3ポイントシュートは積極的に狙っていき、前半からリードを奪う展開に持って行きたい所だ。

フェニックスの注目選手はフィリピンの至宝ラべナ選手。鋼のような強い肉体と驚異的な身体能力で得点を量産するシューティングガード。特に力強いアタックからのしなやかなフィニッシュは非常に精度が高く、フェニックスの貴重な得点源になっている。