京都は西地区の9位につけている“個”が強いチームだ。怪我人が多くここまで苦戦を強いられているが、エースのサイモン選手が復帰してからは勢いを取り戻しつつある。特に3月以降で5勝を上げており、チームが成熟してきていると言えるだろう。毎年リーグトップクラスの得点を上げているサイモン選手、3ポイントシュートが40%を超え、得点能力が非常に高いハーパー選手、昨年までフェニックスに在籍していたアシストがリーグトップクラスの鈴木選手と役者は揃っている。その他、ポイントカードの久保田選手、3ポイントシュートが得意な細川選手、加藤選手、元日本代表ビッグマンの永吉選手が脇を固めている。また、京都の3ポイントシュートの確率はリーグ6位と非常に高く、チームの得点源となっている。

京都の注目選手はエースのサイモン選手。毎年リーグトップクラスの得点力を誇っているベテランビッグマン。怪我で長期離脱していたものの、復帰後は大車輪の活躍でチームを勝利に導いている。クラッチタイムでは無類の勝負強さを発揮し、相手に立ちはだかる。

鈴木選手、久保田選手とサイモン選手、ハーパー選手との2メンゲームをどう抑えるかが勝敗の鍵となるだろう。鈴木選手と久保田選手のアシストは合計で平均10本あり、チームの半数以上を占めている。この二人を自由にプレーさせないプレッシャーディフェンスは必須となる。次にサイモン選手、ハーパー選手の個人技をどう抑えるかが課題となる。サイモン選手は力強いインサイドと高確率のミドルシュートを併せ持った安定感のある選手で、ハーパー選手は前回のフェニックスとの対戦時の時に平均33得点、13リバウンドと京都を勝利に導いた爆発力のある選手だ。最近の試合を観てもフェニックスは“個の力”に押し切られている傾向があるだけに、京都に対し度肝を抜くような魂のこもったディフェンスから速攻に繋げ、序盤からリードを奪いたい所だ。

フェニックスの注目選手はインサイドの要のノックス選手。シュート確率が非常に高く、ペイントエリア内で存在感を示すビッグマン。自分のプレーよりチームの勝利を優先できるチームプレーヤーで、チームメイトからの信頼も厚い。昨年末から怪我で戦線離脱していただけに後半戦の活躍が期待される。