秋田はハードなディフェンスを武器に、強豪ひしめく東地区で上位に食い込んでいる強豪チームだ。スティール(9.6,本)、ブロックショット(4.5本)はリーグトップの数字で、ディフェンスの激しさを物語っている。また、オフェンスでも非常にアグレッシブで、シュートの試投数、オフェンスリバウンド数はリーグで2位、被ファウル数もリーグで3位と驚異的なスタッツを残している。外国籍選手も含め目立ったスコアラーはいないものの、タイムシェアをしながら全員が貪欲に得点を奪うスタイルで勝ち星をもぎ取ってきた。秋田のシュート確率はリーグでワースト2位であることからも、リバウンド、ターンオーバーが勝負の鍵となる事は明白である。

秋田の注目選手はチーム得点源の古川選手。日本代表にも長年選出されているベテラン選手で、チームの精神的な柱でもある。平均得点11.1点は日本人6位、3ポイント確率が41.3%とリーグトップクラスの数字を残している。

前回の対戦でもフェニックスは平均で20個のターンオーバーを奪われ、試合の流れを掴めなかっただけに、ターンオーバーの数は最もフェニックスが注意しないといけない所だ。特に秋田のプレッシャーディフェンス、P&Rに対するハードなショーディフェンスに対してフェニックスがどのように準備していくかが、勝敗を大きく左右するだろう。粘り強いディフェンスからリバウンドを全員で拾い速攻を出し、秋田の激しいディフェンスに怯むことなくアタックすることが出来れば、フェニックスのペースとなるだろう。フェニックスの攻守でのアグレッシブなプレーに期待したい。

フェニックスの注目選手は寺園選手。キャプテンとして練習からチームのハッスルプレーヤーとして存在感を示している。P&Rから高確率の3ポイント、ミドルシュートを決め、試合の流れを変える役割を担っている。秋田のハードなディフェンスに対し、寺園選手の思い切りの良いプレーに期待したい。