B.LEAGUE4年目のレギュラーシーズンの半分を消化し第19節を迎える。今シーズンは「B STRONG」というスローガンを掲げるも苦しいシーズンの始まりとなり、HCの交代という苦渋の決断を乗り越えて、そして新たな仲間を加え、チームの伝統である「ディフェンス→リバウンド→トランジション」というチームバスケットを貫き通し長いシーズンを戦い抜く。

2020年最初の週末ホームゲームは、強豪千葉ジェッツが相手だ。

千葉は4連覇とはならなかったもののBリーグ開幕以降の天皇杯を3連覇した強豪クラブだ。
BリーグNo.1の集客を誇る人気クラブの中心選手は何といっても「日本人初の1億円プレーヤー」#2 富樫勇樹だ。彼を止めずしてフェニックスの勝利は見いだせない。
幼少期よりその才能は輝きを放っており中学時代には全国優勝を果たしている。その後、アメリカの名門高校に進学。アメリカNCAAの進学の道もあっただろうが、2013年よりアーリーエントリーで秋田ノーザンハピネッツへ入団し、新人賞を獲得。翌年も秋田で中心選手として活躍したのちNBAへ挑戦。宇都宮の田臥勇太に続き契約締結まで行ったもののNBA-Dリーグへ。その後イタリアのクラブなど海外への挑戦を続けるも2015-16シーズンより千葉ジェッツへ加入。身長167cmと日本人選手の中でも小柄ながら、類まれなるスピードと高い精度のフローターシュート、キレッキレのハンドリングからのクイック3など、彼を止めることは容易ではない。富樫の他にも強力な選手を擁しており、帰化選手の#3 マイケル・パーカー、走れるビッグマン#21 ギャビン・エドワーズ、#1 ジョシュ・ダンカンと契約を継続し、千葉の爆発的な攻撃力は今シーズンも健在だ。強豪ひしめく東地区の中でも12月中旬の時点で勝率6割を超えている。

対するフェニックスは、「自分の進化した姿が富樫選手」と公言する#4 寺園脩斗の活躍に期待がかかる。
寺園は高校バスケの名門延岡学園にてウィンターカップを制し、大学も名門東海大に進み4年時にはキャプテンを務めたバスケエリートだ。しかし、大学卒業後は家族のために社会人となりプロへの道を諦めたものの、同期たちがBリーグで活躍する姿を目の当たりにし、彼の中でほとばしるバスケットボールへの情熱は抑えきれずプロ宣言しフェニックスに入団した熱いプレーヤーだ。寺園はその代名詞と言えるフローターシュートを武器にし、溢れ出る闘志をコート内外で表現し観ている者を「感情移入」させてしまう魅力的なプレーヤーなのだ。もちろん今シーズンはアウトサイドシュートにも磨きをかけてきており要所で沈める3ポイントは、今シーズンここまで対戦相手に大ダメージを与えてきている。

フェニックスにとっては前半戦のつまずきを挽回し上昇気流に乗るためにも、ホーム豊橋で強豪千葉を打ち破り勢いに乗りたい。だからこそフェニックスブースター一丸となって会場で寺園脩斗に、フェニックスの選手たちにエナジーを注いでほしい！会場で寺園の華麗なボールハンドリングとその得点力を見逃すな！